生きるとか死ぬとか父親とかーamazon prime videoにて
タイトルが重くて、なんとなく避けていたが、気まぐれに見始めたら、面白くてあっという間に見終わっていた。
エッセイストであり、ラジオのパーソナリティもしている主人公。はじめは、都会で恵まれている生活をしている女性と周囲の人々を客観的に淡々と描いている・・・という感じだった。ところが、回が進むにつれて主人公の生い立ちが垣間見えてきて、一人娘を持つ私にとっては実につらい描写も出てきた。傍から見たら幸せそうに見える家族でも、いろんな問題を消化しながら、あるいは見て見ぬふりをしながらやり過ごして年月を重ねているのかもしれないなあ。
最終話が近づくにつれ、凛としていた主人公に隠されていたものが見えてきて辛かったが、全話を見終えた後は、心がじ~んとあったまっていた。
主演の吉田羊さん、その若い頃を演じた松岡茉優ちゃんの演技がとても素敵だったな~。
もちろん、國村隼さんもなんだか憎めない存在で・・・。
夜のラジオというのは、静謐な時間の中で聞こえてくる声がそばにいるようで、自分はひとりじゃないと思えるもんだよなあ。このドラマの主人公はラジオで悩み相談をしている。どんな相談にも真摯に答え、しかも深刻になりすぎることなく独特のテンポに乗せてまとめていく。
長く続く女友達との関係、父親との関係、仕事への向かい方など、人生における重要な要素が散りばめられているので、どんな立場にいる女性にとっても寄り添ってさりげなく応援してくれるドラマのような気がした。
4コメント
2022.03.13 13:02
2022.03.06 11:45
2022.03.04 13:14