フリンジーamazon prime videoにて

『X-ファイル』が好きだった人にはたまらなく面白いドラマだと思う。

航空機内で起きた奇妙な事件から始まり、従来の科学では説明もつかず、解決もできない事件の数々に立ち向かうＦBIのフリンジ(非主流派)チームに所属する女性捜査官オリビア・ダナムが主人公で、捜査に協力するのは、天才科学者のウォルター・ビショップとその息子のピーター。この３人がそれぞれの個性を生かしながら、現在・過去・未来そして並行世界、、と、時空を飛び越えてひとつひとつの事件の解決に奔走する。

ただSFものとしても興味深いドラマだが、登場人物のキャラクターが魅力的で、父と子、母と子、家族の物語としても楽しめるのがこのドラマの素晴らしいところ。

まずは主役のダナム捜査官の聡明で落ち着いた穏やかな話し方、低めの声にも魅せられ、次に天才科学者であるウォルターのなんともはちゃめちゃな人物像から目が離せない。科学の知識と探求心は超一流なのに、普通の人としての生活力はこども並み！できないことだらけで、助手の名前さえ覚えることができない始末。過去には危ない実験にも手を染め、よく考えるととんでもないマッドサイエンティストだが、お茶目で愛されキャラなのだ。実験室内の、ウォルターと助手の会話はユーモアに満ち、愛情あふれている。この助手アストリッドは、『グッド・ドクター』で主人公の初めての彼女を演じた女優さんで、理知的で愛らしい。

ウォルターと息子ピーターとの関係は、いろんな事情と感情が絡み合ってうまくいかない時も経たうえで、難事件の解明とこの世界の未来を守るためにともに挑む姿には感動した。

数々の難事件を描き、１話完結のドラマのようだったが、あるときから、それまでに起こった奇妙ないくつもの事件が不思議なつながりをもっていることに気づかされるのだ。

さてさて、どんな未来に近づけるのか・・・！

このドラマはオープニングの色の変化や、場面が変わるときに一瞬映し出される象徴的なもの(カエル・リンゴ・タツノオトシゴなど)の映像もおしゃれだ。

面白くて、家事の合間に見るのがとても楽しみだった。シーズン５の最終話で完結した後しばらくは、フリンジロスになってしまった((+_+))

☆私はamazon　prime　video で視聴したが、現在はHuluでも配信されているようだ。