野良犬の値段

百田尚樹/著

ある日起きた、世間を賑わせる誘拐事件。

それは、ネットが発達した現在ならではの前代未聞の方法で、警察や報道機関、SNSを利用する一般人たちを翻弄しながら展開していく。

果たして犯人の目的は?

警察の捜査は核心に近づけるのか?

先が気になって、ページをめくる手が速くなる。

そして・・・予想外の結末を迎え、読後感に満足!

匿名で思いついたことをすぐにSNSに書き込む人が多い一般人。

自分の会社の利益や名誉さえ守られたなら、偽の情報を垂れ流したことに気づいても謝罪どころか後始末さえしない報道機関。

書くことで、傷つく人がいないだろうかと想像することを忘れてはならない。

法に触れる罪と、法には触れなくても人の心や人生を踏みにじる罪について、考えさせられる作品だった。

百田さんの作品はどれもはずれがないなあ。『影法師』と『永遠のゼロ』は特に心に残っている。

本とドラマと生活と

ただでさえ出不精な50代主婦。 コロナ禍の中、家での時間を楽しむための必須のアイテム、本とドラマに救われる日々。 そこで得た感想をつらつらと残していこうかな。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • みゆきち

    2022.02.26 05:29

    是非、読んでみてね。結末は、人によってよしとするかどうか違うと思います。
  • 2022.02.25 14:04

    百田尚樹さんの作品なら読んでみようかな(^ν^)色んなジャンルの作品を書けるんだなぁ