NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル
(Hulu・AmazonPrimeVideoにて配信中・シーズン6で完結)
ロスアンゼルスで起こる数々の事件に絡めながら、FBI捜査官である兄、大学で数学教授をしている弟を中心とした人間関係を描いたドラマ。2005年からの放映なのでかなり古いが、1話1話飽きさせないストーリーで、引き込まれていった。
FBI捜査官ドンは、信頼できる仲間とともに、日々休みなく起こる凶悪な事件に立ち向かっている。部下にも慕われ、怖いものなしにも見える男っぽいドン。一方、とびぬけた数学の才能に恵まれた弟のチャーリーは、大学や家にこもって研究生活にどっぷりはまっている。ある事件をきっかけに、ドンたちのチームは、そんなチャーリーの数学的視点に助けられながら捜査を進めていくようになった。
チャーリーが黒板やホワイトボードにさらさらと数式を書いたり、周囲の人の協力も得て独特の実験をするさまは、福山雅治演じるガリレオを彷彿とさせるが、このドラマは、本格的アクションシーン満載の警察ものでありながら、家族ドラマの側面も強く、私はどちらかと言えば後者の方に魅力を感じる。
弱みを見せず、一切愚痴も言わないドン。数学に集中すると他が見えなくなるが、気持ちの優しいチャーリー。チャーリーと同居している父アランは、息子二人の性格をよく理解し、悩み多き二人の息子を深い愛で見守り、要所要所で、じーんと響く言葉をかけてくれる。ドラマの最後はたいてい父と息子、兄と弟が実家でくつろぐシーンで終わり、それを見るのもまた楽しみだ。幼い頃から守られることが当たり前だったチャーリー。事件と関わる経験を重ねるうちにどんどん頼もしく見えてくるのだ。
また、このドラマの登場人物は、3人以外にも魅力的な人物ばかり。正義感あふれるドンの部下たちのプロ意識と勇気と友情に、何度心熱くさせられたことか!でも、私にとって、より楽しませてくれたのは、チャーリーの大学の教授仲間の関係だ。大先輩のラリーと、チャーリーの恋人のアミタ、時には父アランも加わりながらの会話は、軽口であっても実に味があり、見ているだけで安心感に満たされる。
弟を演じたデヴィッド・クラムホルツは、表情やしぐさがムロツヨシに似ていて、癒された~♪
いろんな側面から楽しませてもらえるドラマだった。
2コメント
2022.11.28 07:48
2022.11.27 00:44